簡単なキャラ説明と、ストーリーの概要 赤イマ(あかいま)……踊り子。青年。天真爛漫。アホの子。精神年齢10歳。 キト………常識人。青年。コンドルが相棒。コンドルに対して親バカ。 フィリ……精霊。見た目は少年だが中身は数百歳のおじいちゃん。 ネロ………猫の騎士。おじ様。紳士的な態度を欠かせないがたまに猫の本能が出る。 イマちゃま…白イマの年の離れた弟。3歳。好奇心旺盛。 智羅(ちら)…白い烏天狗。数百歳のおじいちゃん。基本は優しい。雪山育ちなので暑さが大の苦手。 山吹(やまぶき)…妖狐。数百歳のおじいちゃん。物腰が柔らかい。北海道出身なので暑さが大の苦手。 リエ………この中では最も普通の女の子。服飾の専門学校に通っている。明るくて前向き。 みここ……神社で巫女をやっている女の子。中学生とよく間違えられる高校1年生。 シリウス…宇宙人。今作でも宇宙にいるので登場しないし、影が薄い。 白イマ・紫イマ…赤イマの師匠にあたる。だいたいトトロ10頭分くらいの木を生やす力を持っている。 みここ以外は、ポップンで"猫叉キャラ"と呼ばれています。 (猫叉masterという方の曲に関係するキャラクターなので) 舞台…2013年夏の日本、東京のどこかにある小さな神社。    神社の奥には放置された日本家屋があり、そこに上記の人や人でないものがひっそり同居している。 ストーリーの概要…猫叉ズが夏の暑さにやられてだらだらおしゃべりをしているうちに、          智羅と山吹が行方不明になったと勘違いし、ちょっとした騒ぎを起こす話。          基本はほとんど動かず、会話だけで物語が進行していくアニメです。 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- CUT1 SEセミの鳴き声。夏の空。神社の鳥居。 その間みここのナレーションが入る。 みここ1「ここはポプの宮神社。」 みここ2「智羅さんをはじめ、猫叉の皆さんの溜まり場として利用してもらっています。」 みここ3「というか、居座られています。」(怒っているのではなく、"居座られてるんだよね~。賑やかだからいいんだけどね!”と続くような楽しそうな口調で…。) CUT2 神社の外観と、その先にある離れの日本家屋へカメラが進む。 みここ4「季節は夏。」 みここ5「今日はこの神社で、どんな事が起こるのでしょうか・・・?」 CUT3 みここの吹き出しがカットIN みここ6「ナレーションは私、みここがお送りしましたー!」 CUT4 日本家屋、戸の開け放した居間。 思い思いの格好でぐでーっとしているフィリ・キト・ネロ・赤。 イマちゃまは暑さを気にせずアイスを食べている。 キト1「あづーい」 暑さでうなだれているキト。 CUT5 フィリ1「あづーい」 暑さで子供のようにダレているフィリ。 CUT6 赤イマ1「あづーい」 暑さで大の字になっている赤イマ。 CUT7 ネロ1「暑い」 自分のプライドは保ち、噛み締めるように暑がるネロ。 CUT8 赤イマ2・フィリ2・キト2・ネロ2「あづーい」(ネロだけ「暑い」でお願いします) キト3「日本の夏ってこんなに暑かったっけ?」 赤イマ3「暑いよー?」 フィリ3「森に帰ればよかったのう」 フィリ4「もうだるくて動けぬ」 赤イマ4「マタハリさんと王子、あっという間に帰ったよねー」("マタハリ"のイントネーションは"静岡"と同じでお願いします) キト4「カイもこの夏は家族と過ごすってね」 ・・・間。セミか何かが入って通り抜けていく。 キト5「そういえば、お師匠様達は?」 赤イマ5「個人的に修行するって」 CUT9 家屋の屋上で、踊りのポーズをとって暑さと戦っている白イマと紫イマ。 CUT10 CUT8のアングルに戻る。 キト6「たくましいね…」(すごいなあ真似できないけど…というやや呆れ気味に) ネロ3「リエ殿達は?」 赤イマ6「女の子たちは皆海に行ったよー」 CUT11 画面切り替わり、海で遊ぶリエ達。ビーチボールではしゃいでいる。 リエ1「きゃははははは…」 CUT12 CUT8のアングルに戻る。 フィリ5「元気だのう」 ネロ4「あんな暑い所に行ったら炭になってしまうわい」 キト7「あとは…」 CUT13 宇宙にいるシリウスに数秒だけ、画面が切り替わる。 CUT14 CUT8のアングルに戻る。 誰もシリウスの事を思い出さない。 フィリが起き上がる。 フィリ6「智羅と山吹はどこじゃ?」 赤イマ7「また冷蔵庫に顔突っ込んでるんじゃないかな」 フィリ7「飛び抜けて暑がりじゃしな」(やや小馬鹿にして) キト8「さっき台所に行ったけど、2人とも居なかったよ」 赤イマ8「じゃあ水風呂だよ」 ネロ5「いや、風呂は壊れて修理待ちであるぞ」 赤イマ9「そっかあ…」 フィリ8「こんな暑い日に、どこへ…」 リエ2「ただいまー!」 リエを先頭に女の子達が帰って来て、画面右手からIN 赤イマ10・キト9・フィリ9・ネロ6「おかえりー」(ネロだけ伸ばさず「おかえり」で) 赤イマ11「早かったね?」 CUT15 リエのアップ。 リエ3「波が高くなってきたから、早めに切り上げちゃったよ」 リエ4「それよりも、外に智羅さんと山吹さんの服が落ちてたんだけど、2人ともどうしたの?」 リエが2人の服を持っている。 まだ智羅と山吹の行方が分からない事を知らないので、心配そうではなく気軽に聞いている。 CUT16 CUT8のアングルに戻る。 キト9「え?お風呂は使えないのに…」(疑問に思うキト) ネロ6「神社の中にもおらず、服も着ていない…と言う事は一体・・・」(探偵のようにしみじみと) 少し不穏な空気になる一同。 CUT17 イマちゃまのアップ。 イマちゃまの食べていたアイスがどろどろになり、棒からべチョッという音をたてて落ちる。 イマちゃま「とけたー」(赤ちゃんらしく) CUT18 CUT8のアングルに戻る。 全員イマちゃまの方を向いている。 イマちゃまの言葉のせいで「智羅と山吹が溶けた」というイメージが赤イマ・フィリ・キト・ネロの脳裏に浮かぶ。 リエはまだ自体を把握していないのできょとんとしている。 赤イマ12「とけた?」 フィリ9「まさか」(すかさず否定するが、半信半疑で苦笑い) キト10「い、いくらなんでも…ねえ、ネロさん」(嫌な予感を持ちつつ、否定して欲しくてネロに話を振る) ネロ7「しかし彼らは妖狐と烏天狗…何があってもおかしくはない」(真剣。溶けた方向で考えている) 全員の顔が曇る。 リエ5「え?どういう事…!?」(やっと事態を掴んで、やや真剣になる) ・・・間。 CUT19 家屋の外にアングルが変わる。屋根の上で修行をしている白イマと紫イマ。2人の下で、 家屋の中にいる全員が、暑さのせいで冷静な判断が出来ず本気で2人が溶けたと思い込み始める。 ドタバタしたBGM キト11「ちょ、ちょっと智羅さんと山吹さん捜そうか!」(平静さを装えていない慌てぶり) 赤イマ13「そうだねっ!きっとすぐ見つかるよ!」(平静さを装えていない慌てぶり) フィリ10「ははは心配症じゃなお主ら!暇じゃからわしも捜すぞ!」(平静さを装えていない慌てぶり) リエ6「よく分からないけど、2人を探せばいいのね!?」(真剣に) ネロ8「まだ溶けきっていないかもしれん」(真剣に、まだ救出する見込みはある!という風に) 赤イマ14「溶け残りを捜してみんなー!」 キト12「山吹さ~ん!智羅さーーん!!どこですかーーー!?」 フィリ11「ええい、鼻の効く奴はおらんのか!」 キト13「コンドルならいるよ!」(真剣に) コンドル「キュアー」(効果音) フィリ12「鼻効かんじゃろ!!」(ツッコミ) 以下ガヤのように同時に。徐々にフェードアウト 赤イマ15「わーんあわわわわ……どうしよう~~」(典型的に慌てている) フィリ13「どこじゃどこじゃどこじゃーーっ!!」(暑いので半ばやけくそになっている) キト14「お願いコンドル…力を貸して!あっそっち行かないで!」(半泣きになっている) ネロ9「まずは縁の下を探して次に裏の井戸を調べねば」(真剣。しかし暑いので思考回路がズレている) リエ6「もしもし保健所ですか!?狐とカラスは届いていませんか!?」(真剣。しかし暑いので思考回路がズレている) 画面ホワイトアウト。 CUT20 画面切り替わり。裏山の方から甚平姿で歩いてくる智羅と山吹。 もちろん家屋での騒ぎは何も知らないのでまったりとしている。 智羅1「いやあ、山奥の沢がまだ残っていて良かったのう」 山吹1「うむ、枯れていなくて助かったわい」 智羅2「折角じゃし、皆(みな)で水浴びに行ければのう」 山吹2「こんなに暑いんじゃから、若いのは家でのんびりしている方がいいんじゃないか?」 神社にたどり着いた2人。 山吹に返事をする前に、智羅が騒ぎに気がつく。 智羅3「む?」 CUT21 大騒ぎしている一同を前に、少し離れた所に立っている山吹と智羅。 智羅4「なんじゃ、騒がしいのう」 山吹3「それに…ここに置いたはずの服がないな」 赤イマ16「あ」 赤イマが2人に気がつく。 神社にいた全員が2人を見る。 智羅5・山吹4「ぬ?」 赤イマ17「ち……ち………」(目をうるうるさせて) 赤イマ・フィリ・キト・リエが涙目で飛びつく。 赤イマ18「智羅さーん!山吹さーん!」 フィリ14「どこ行っとったんじゃー!!」 キト15「心配したんですよー!」 リエ7「溶けてないですかー!?」 CUT22 智羅6・山吹5「なんじゃあ…?」(怪訝そうに、ゆっくり) スタッフロール。 その後、後日みんなで川遊びにいく猫叉ズの姿。 END